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4月の俺プロ5に参加予定です。といいつつまだ申し込みしてないのでしなければ、ですが。
新刊は小説バーテンギルベルトと社畜菊の予定で進めています。
文庫サイズで大体100p↑ぐらいで考えてますかね…
全体のプロットを書き終わった慢心で原稿がのろのろなペースなので後が怖い( ´_>`)

先日、画像で投下したら豆粒みたいで見れなくてびびりました…すみません。今後こちらと支部にも文章で投下します。ブログだとわかりやすいようカテゴリー分けしますね。
本当は2~4までを纏めて一つの作品で支部では投稿したほうが良いんですが、モチベが続かないのでそれぞれ単話で投稿します。
本では支部・ブログ投稿分加筆修正+R18他を収録する予定です。

新刊のノベルティも考えてるんですが、バーテンギルベルトと社畜菊の最初に切ったプロットを基にした小説です。ややこしい。
Twitterでアンケートをとりまして、今回はイベントで数量を決めて配布し自家通販ではノベルティではなくブースト②としてお付けしようと思います。
前回のブーストを確認したらそのくらいなら人数的に配布できるな~と。
自家通販でのブースト②に決まったらまた正式に告知をしたいと思います。
ブース画面ではちょっと濁すかもしれません。
まぁまずは新刊の方を倒さなければ何もできないので、ぽちぽち自分を信じて頑張ります。

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2023/02/21(火) 19:53 お知らせ PERMALINK COM(0)
ヘタリアlog本書きおろしの短い漫画より。
ショタ軍人のギルベルトと敵同盟国の要人、菊。
https://poipiku.com/25329/7731456.html
***

見渡す限りの灰色の空は故郷のうつくしい景色とは似ても似つかず、この地が遠く離れた異国であると痛感させられる。
風に乗って強く匂う火薬と煙でみっともなくむせるのに耐え、じっと静かに菊は佇んでいた。
いつの間にかこちらの作戦が漏れたのか、四方を敵に囲まれかく乱するため護衛の兵と共に捨て身の特攻をかけた。鉛球に撃たれ無様に沈むとばかりに思っていたが、いまだその時は訪れず地に両足をついている。
銃を構えた敵兵の間から長髪の人物がこちらへと近寄る。軍服に乱れもなく、まとう雰囲気からこの男がこの場の上官であるとわかった。
「武器を捨て投降を」
人種も違えば文化も言語も全く異なる異国語であるはずの故郷の言葉が菊の耳に届く。周囲の護衛の気配がわずかにざわついた。
目的は達した。だが、故郷ではないこの場所で華々しく散るには少しばかり遅すぎた。
腰に携えていた刀を鞘ごと抜き、長髪の男へと差し出す。
「その獣の耳は豊葦原の神族で間違いないな」
この大国とは大海を隔てて遠い地にある島原の、豊葦原稲穂の国の神族(皇族)は神の血を継ぎ、獣耳と尾を持つ。
あまりに神秘でいて作り話のように途方もない一族のことを他国で知る者は少ない。彼は恐らく豊葦原が鎖国をする前に訪れていたのだろう。
「本家ではありません。姓を本田、名は菊」
「君は私と共に来てもらうが、他の兵士は捕虜として丁重に扱うことを約束しよう」
「…ご深慮痛み入る」
男に背を向け、泥と血で汚れた己の兵たちを見渡す。菊が小さくうなずけば、彼らは武器を静かに下ろしていった。
「私は平気です。皆、早まらぬように。良いですね」
同盟国の増援として派遣されたが形式上のものですぐに帰国する予定であった。刻一刻と目まぐるしく変わる戦場で、判断を誤った自軍の指揮官―本家の者を逃がすために殿を務め殉職。
そうであれば本国で少しはこの身も役に立ったと言われただろうか。狐の姿の男児として生まれてしまったこの身は、特殊な性質のために一族から忌み嫌われて生きてきた。死に場所を求めて軍に身を置いていたわけではないが、特段生きる意味も見いだせないでいた。
もう一度灰色の空を仰ぎ、促されるまま長髪の男の後ろをつく。用意された軍用車両に乗り込み敗した戦場を後にした。


小高い丘を抜け、鬱蒼と立ちはだかる木々の合間を車は縫うように走り続けると少しばかり開けた場所へとたどり着く。
これまで見てきた鮮やかな瓦とは違う黒の屋根と白い壁の家々はどこか故郷の家屋を思い出させた。車は川を渡り、やがて山麓に近づいていくと灰色の大きな建物が見える。似通う車や軍人がひしめくこの建物が彼らの拠点地だろう。
『…時間が悪いな。昼寝の真っただ中だ』
車を降り腕時計を見てぽつりと長髪の男が言ったが、西方の国の言葉はあいにくと少ししか意味がわからず男へ視線をやる。ただの独り言の用であったのか、男は何でもないと言う様にかぶりを振り建物へと入っていった。

暫く奥へと進み、屋敷の最奥の部屋の扉の前で立ち止まる。男は後ろを振り向き、菊がいるかの確認をしてから扉を叩いた。
『クラウスだ。入るぞ』
数回のノックの後、返事もないまま扉を開ける。瞬間、菊をめがけて投げつけられたモノが、ぶつかる直前に真っ二つに裂けて床へと転がった。
「…申し訳ありません。あとで何かお詫びを―」
「構わん。支給品だ。それよりも非礼を詫びなければ」
投げられたものは綿を詰めた枕のようだったが、反射で菊の爪により引き裂かれ無残に落ちている。
『おい!昼寝中は呼び起こすなという命令がきけ…なんだ。叔父貴かよ』
『御所望の方をお連れしたんだがな。その態度であればこちらで預かるが?』
部屋の中央、応接用に設置されたソファーに寝ていた人物を見て一瞬、息が止まる。
白磁の肌と白銀の髪に柘榴の瞳を持つ少年が、不機嫌そうに眉をしかめて座っていた。午後の日差しが淡く差し込み少年の周囲がきらきらと輝いている。
「…きれい」
思わずこぼれた言葉は本心だった。
ソファーの背にかけていた軍服を羽織り、少年が近づく。幼さを残しながらも不釣り合いな、大人びた表情がこの少年を人ではなくどこか神の使いのように思えた。
『あー…ゴメンナサイ。で、で?』
『…まぁいい。本隊は逃げられたが思わぬ収穫を得た。豊葦原稲穂の国の神族だ。我々で言うなら王族の分家か』
『ふーん…後で詳しく報告きくぜ。それにしても本当にいるんだな! 獣の耳と尻尾を持つ人間!』
怒声の次は喜色を含んだ言葉とくるくると変わる表情に圧倒される。菊の頭の先を見ていることから獣耳が珍しいのだろうと辺りを付け、彼が届くよう膝をつく。隣にいた気配がわずかに動くが、それに構わず触れやすいよう頭を向けた。
『お、おおー! ダンケ! ふっわふわだぜー!!』
最初は恐る恐る耳の先を触っていたがすぐに慣れたのか獣耳全体をその小さな手で撫でられる。子供の体温は高いのか触れる指からじんわりと温度が耳に伝わり、強張っていた身体が解けていった。
「しばらくこの屋敷で我々と過ごしてもらう。あとで屋敷内を案内しよう」
「…ありがとうございます」
一通り撫でまわし満足したのか、もういいぞとばかりに少年が一歩下がり顎を上げた。
「認識票を付けるわけにはいかないが、余計な火種の防止と虫よけに悪いがピアスを付けさせてもらいたい。耳に穴を一か所、頼めるか?」
「かまいませんよ。お好きに扱いください」
本来であれば立場が上であるはずの菊の従順な態度に男は何か言いたそうに顔をしかめるが、すぐに直り少年へ通訳する。
あの戦場の様子では菊は殉死したと本国へ伝えられるだろう。この戦の終わりがいつ頃になるか不明だが、彼らから用済みと言われるまでは余生として大人しく過ごし、必要無くなれば最期に彼を一目見て去るのもいいかも知れないと菊は思った。

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2023/02/05(日) 22:54 ぷにち PERMALINK COM(0)
バイルシュミット中佐と本田少尉
詳しくはポイぴくになげてたりします。
https://poipiku.com/25329/5020397.html
https://poipiku.com/25329/5265018.html ※R18
https://poipiku.com/25329/5890498.html
https://poipiku.com/25329/5967337.html

***

『fast move』

ギルベルトの執務室。応接用ソファーには金髪の美丈夫が足を組んでいる。
「お前さ、また補佐が辞めたんだって?」
その言葉に書類を片付けていた手が止まる。
「自分に厳しいのは結構。だけど自分を補助してくれる副官にも厳しくしなくたっていいんじゃない?」
「十分譲歩してるぜ。最近の教育がなってねぇだけだ」
「あ~やだやだお堅いゲルマンはこれだからもう…」
「おしゃべりだけならとっとと戻れフランシス。お前もそんなに暇じゃねーだろうが」
「そうそう。お兄さんもお前と同じで忙しいんですよ本当は。でも不器用な同僚も心配でさ。
そんなわけで『お前の』お眼鏡に適いそうな子を選んできたから」
「…あ?」
「入っておいで」
「失礼します」
低い声とノックの後にゆっくりと扉が開き、入ってきたのは背の低い―
「本田菊少尉。別のところから引っ張ってきたからまだ仕事内容は覚え途中だけれど、お前の補助として十分役に立つよ」
「ガキじゃねーか!どういうことだ!」
「ちなみに、『上』の命令」
「…いよいよ気が狂ったか」
「お兄さんとしては『あり』だと思うな~。そんじゃま、頑張ってね少尉~」
「ヴェアパス(軍隊手帳)を確認する」
「あ……はい。こちらになります」
(発行は二年半前、受賞歴は剣付二級戦功十字章、ヴェルダン戦線従軍記章に白兵戦章。二年で三つ、そのどれもが最前線…
『お飾り』に花を持たせるにしてはやりすぎだ)
「前部隊はどこだ」
「え、と『Engelsseufzerエンゲルズゾイフツェン』です……」
(『天使の吐息』―? 聞いたことがねぇな。フランの野郎、一体どこから引っ張ってきやがったんだ)
「部隊のことはあまり他言しないように、と言われていますので、これ以上は…」
「ならお前はそんなやつに命を預けられるんだな。俺はお断りだ。傍に置く気はない。ここから出ていけ」
「……」
(ヴェルダンには俺もいた。だがこんな少年兵を従軍させるなんて言うのは聞いていない。偽造にしては浅はかすぎる。ましてや認証者は准将だ)
「……アーネンエルベ研究所より編成された、特殊戦術部隊『エンゲルズゾイフツェン』……です」

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2023/02/05(日) 22:46 ぷにち PERMALINK COM(0)
馬鹿な子ほど可愛いとはこの国のことわざだったろうか。なるほどわかる。
「俺様がカッコイイのは当然だ。だがお前ができる人間かといえばまっったく逆のだめだめの駄目子さんだな!よくいままでこれで生活できてたか不思議だぜ」
「む、これでも自炊はできます。頑張ればお掃除もできます。お洗濯は苦手ですができないこともないです」
洗濯物は干すのが大変なんです。けっして背は低い方ではありませんが、などとぶつくさ呟いて気が済んだのか、ギルベルトを見る。
「忘れるところでした。通帳の暗証番号ですが、ぜろ、に、いちー」
すっと前に乗り出し身体を傾ける。4つめの番号は重なった唇の奥へと消えた。
「最後の数字はお前の誕生日だろ?」
すぐに離した唇をもう一度軽く、今度は音を立てながら離す。息がかかるほどの至近距離で見つめていた顔が耳まで真っ赤に染まった。
「ふぉおお……イケメン爆ぜ……やっぱ駄目ですぅうう」
「なんだそれ」
赤い顔を両手で覆い正座しながら器用にジタバタする背中に腕を回して引き寄せる。
二度目のお泊りに、想定外とはいえやることはヤッてしまっていたのにこんな子供への挨拶のようなキス一つで振り回されている姿が愛おしい。
熱しやすく冷めやすい、くしゃみ一つで飽きてしまうようなギルベルトにこの駄目駄目な大人の本田菊はいつまでもずっと共に居たい存在だとその時思ったのだった。

両親が他界したのはギルベルトが高校に上がってすぐのことだった。
今年は結婚記念日よりちょっとズレてしまったけれどなんて照れくさく笑って、二人だけで旅行へ行った翌日に地元警察からの連絡でギルベルトは二人の死を知った。
遺体が安置されている病院へと到着すれば同じく連絡を受けて両親の友人―ツヴィンクリ氏が駆けつけ警察と二、三、会話をしているのを俺はただぼうっと見つめ眺めていた。
ツヴィンクリ氏は欧州に住む親戚にも連絡をしたが遠方という理由ですぐに来れないという。
葬儀も火葬も両親の友人数人とギルベルトと弟のルートヴィッヒだけで終わり、墓は都市部から離れ、周りが山に囲まれ海が見える場所を選んだ。それがどうやら母方の親戚の気に触れたらしい。連絡をしたツヴィンクリ氏の電話から女の罵倒が止むことなく響く。
遺産目当てでギルベルトたちに近づいた、そうやって偽善ぶってお金が目当てなんだろう、などドラマの中でしか見たことのないような罵りの数々にもツヴィンクリ氏は口論をさけ冷静に対応していたように思う。
ようやく日本に行けるから、お話をしましょう。不安にさせたお詫びと今後の二人の将来について親戚同士だけで話がしたいと言われれば頷くほかなく、弟はまだ幼いからとひとりで待ち合わせに向かい帰ってきたギルベルトの腫れた頬を見て、常に冷静沈着であったツヴィンクリ氏の顔が見たこともないほどにこわばった。
「リーゼロッテ、二日経っても吾輩が戻らなければ欧州本部に連絡をし、代理を派遣させるのである。これよりお前にはギルベルトとルートヴィッヒの身辺警護の任を与える。良いか。吾輩が戻るまであの親戚を近寄せてはならぬ」
「Verstanden.Viel Gluck Bruder.」
そうして深夜に家をあとにし「我々がルートヴィッヒが成人するまでお前達の保護者である」と勝ち誇った顔で学校から帰宅したギルベルトを迎えた。
それがだいたい今から二年ちょっと前の出来事だ。あの親戚からは以降何も連絡もなく、自分たち兄弟二人とツヴィンクリ氏と穏やかに過ごしている。

「んー…あんまり複雑っていうほどのもんでもねぇなぁ」
シンデレラのように異母や姉妹にいじめられていたわけでもなく、白雪姫のように命を狙われたわけではない。ただちょっと親戚関係がこじれているだけだ。
菊とお付き合いを始め、いずれはツヴィンクリ氏に報告をしないといけないだろう。妹であるリーゼロッテに悪い虫がつかぬよう目を光らせているツヴィンクリ氏は果たして男であるギルベルトも未成年をそそのかしたと年上の菊へ詰め寄るのだろうか。
自室として充てがわれた部屋に寝転がりながらうんうんと唸る。
ゴロゴロと転がれば穏やかな日差しとともにゆっくりと流れるような時間と空気が胸を満たした。
「おや。どこか身体でも、お腹でも痛みますか?」
いつの間にか障子を開けた菊の声が上から響く。
「……別に。ちょっとゴロゴロしたかっただけだぜ」
またゴロゴロと、菊よりも一回り大きな身体を転がして彼のそばへ寄れば正座して待ち構えていた。
見上げた距離がさっきよりも近い。控えめに笑う菊の顔がよく見える。


菊はギルベルトの顔が好きだ。お付き合いを始めたときにしっかりと聞いたから、幻滅されないようカッコイイ顔をしていなければならない。
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2023/02/05(日) 22:37 ぷにち PERMALINK COM(0)
執事本とトランプ本を現在とらのあなさんにて委託しています。
両方とも在庫が終われば追納なし、再々版もいたしません。
トランプは手持ちもないので、委託が終われば頒布終了となります。
執事本は現在初版の交換用に数冊、手持ちに数冊あり、4月イベントに持ち込み予定です。
大型イベント時にとらさんで割引しているようですのでもし機会がありましたら宜しくお願いします~

執事本
https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031032439

トランプ
https://ec.toranoana.jp/joshi_r/ec/item/040031024623/

ぷにちミニマグカップ
https://airsarg.booth.pm/items/4219527

ぷにち缶バッチ
https://airsarg.booth.pm/items/4326056

グッズは現在BOOTH自家通販にて受付中です。
こちらも残り少ないんですが、在庫があれば4月に持ち込みします。


今後もしかしたら先行してBOOTH自家通販を開始したりする場合もありますので、よろしければBOOTHのサークルフォローやお知らせメール登録をしていただければと思います。
※追々ツイや支部でお知らせする感じです


自分の未熟さもあるのですが、コロナ禍以降発行物の頒布数が激減しその中でも支えてくださった方に感謝申し上げます。
以前とは同じようにとはいきませんが、拙作を楽しみにしていただいてる方になるべくお届けできるよう努力してまいります。

お堅い文章が書きなれないのでちぐはぐですが、今後ともどうぞよろしくお願いします。


続きはイベントや自家通販で一部配布している栞について↓
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2023/02/03(金) 15:14 お知らせ PERMALINK COM(0)
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